The Full Investment

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主に米国株投資で配当金生活を目指しています。

配当再投資を続ける覚悟

高配当な優良企業の株を保有し続け、配当金を再投資していく方法は、長期で高いリターンを出すことが、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」でも述べられています。

また、この方法は資産の増加が緩やかではありますが、「高配当」かつ「優良企業」の株を保有するので、比較的低リスクな運用となるのが利点です。

時間が掛かることを除けば、まさにローリスク・ハイリターンなやり方なのです。

 

しかし、いくら優良企業といっても時には業績が伸び悩んだり、不況だったりで株価が大幅下落することもあるでしょう。

そういうときでも株を保有し続け、配当を再投資し続けるのは、精神的にかなり辛いと思います。

もちろん、それが将来の高リターンに繋がるわけなのですが。

 

 

1957年から2003年の47年間で、年率19.75%という驚異的なリターンを叩き出したフィリップ・モリス(現アルトリア・グループ)は、まさに上記のような株価低迷時の配当再投資が功を奏したパターンでした。

 

しかし、1992年から2003年の12年間、たばこによる健康被害の訴訟が相次いだことから、フィリップ・モリスの株価は乱高下を繰り返し、2003年の訴訟に敗れたときには、破産一歩手前というところまで行ってます。

 

フィリップ・モリスは裁判所に抗議し、120億ドルの保証金差し入れは不当な重荷であり、減額が認められない場合は、破産法適用を申請するしかないと訴えた。株価は28ドルまで下落した。12年前につけたピークまで落ちたことになる。この間、S&P500種平均は380から800まで上昇している。フィリップ・モリスは、28ドルに始まり28ドルで終わった。

 

株式投資の未来」p164-165

 

S&P500が2倍以上上昇している中、破産寸前の企業の株を買うとかできます?

私はちょっとできる自信がないですね…

 

しかし、こんな状況でもフィリップ・モリス株を買うインセンティブは一応ありました。

 

こうした乱高下にかかわらず、この12年間、フィリップ・モリスは一度も減配していない。それどころか、1993年と1997年を例外として、毎年増配している。結果的に、1992年から2003年4月4日にかけて、配当を再投資した投資家は、保有株数が倍以上に増え、トータルリーターンは年7.15%と健全な水準を維持した。

 

株式投資の未来」p165

 

キーワードはやはり「増配」ですかね。

相次ぐ訴訟の中でも、収益自体はあげていたので、配当金はしっかり払うことができたのでしょう。

 

増配し続けられる企業というのは、経営状態の良い優良銘柄である可能性が高く、たとえ株価が大幅下落して精神的に辛くても再投資し続けるのが正解なのでしょう。

 

ただ頭で分かっていても、実行するには相当の覚悟が必要でしょうね。

おそらく一時的にはかなりの含み損を抱えることになるなるわけですし。

さらにこれがフィリップ・モリスみたいな極端な例の場合、再投資はさらにきついと思います。

 

また逆に、これまで増配してきた企業が減配に転じたときは、逃げることを真剣に考えたほうがいいかもしれません。

連続増配銘柄が減配するって、かなりヤバイ状況になっている可能性が高いですから…