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主に米国株投資で配当金生活を目指しています。

確定申告に行ってきました。 その1(各種税金制度まとめ)

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昨日、平成28年分の確定申告に行ってきました。

申告の締め切りが3月15日なので、結構ギリギリ滑り込んだ感じですが…

 

私の場合は、株で取られた税金を少し返してもらうために申告しました。

まあ申告したところで大した金額は返って来ないのですが、これも勉強のためということで。

日本の税金制度は複雑ですからね。確定申告するだけでも、結構勉強になります。

ということで、まずは株に関する税金制度について、簡単にまとめておこうと思います。

 

税金の取られ方には、大きく分けて「総合課税」と「分離課税」の2つがあります。

そして分離課税はさらに、「申告分離課税」と「源泉分離課税」に分けられます。

株の場合、譲渡所得は分離課税になりますが、配当金は 総合課税か分離課税かを選ぶことができます。

 

1. 総合課税

総合課税は所得に応じて税率が高くなる「累進課税」です。

給与所得などが当てはまります。 

 

No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁

 

課税所得が195万円以下の場合は、所得税が5%ですので、住民税の10%と合わせて15%の課税になります。

これは、分離課税の税率20%(所得税15%+住民税5%)よりも低いので、給与所得なども合わせた課税所得が195万円以下になるなら、配当金を総合課税で申告したほうが、税金上はお得になります。

俗に言う、「195万円の壁」ってやつですね。103万円、130万円の壁に比べたら幾分マイナーですが。

あと、103万円と130万円は「収入」 ですが、195万円は「課税所得」なのが紛らわしいですね。

 

*所得=収入-経費

 課税所得=所得-各種控除

 

また、配当金を総合課税として申告した場合、「配当控除」が受けられる場合があります。

そうなると、お得になる課税所得の上限がもう少し上がります。 

 

配当金も確定申告すればお得になる!?

 

ただし、配当控除が受けられるのは「日本国内に本店のある法人から受ける配当金等」に限られますので、私のような米国株投資家は、残念ながらこの恩恵を受けることができません…(´・ω・`)

 

2. 分離課税

分離課税は、一部の所得に対して、総合課税とは別に課税される方法です。

株などの譲渡所得や、FXなどのデリバティブの雑所得が当てはまります。

(株とFXは、分離課税でもグループが別なので、損益通算はできません。)

税率は一律20%(所得税15%+住民税5%)です。

 

特定口座(源泉徴収あり)で株の譲渡損益や配当金がある場合は、勝手に損益通算されて、勝手に源泉徴収されます。(源泉分離課税

何もしなければ、税金関係はこれで完結します。

 

一般口座や特定口座(源泉徴収なし)の場合は、申告分離課税として確定申告する必要があります。

(給与所得者で、給与所得以外の所得が20万円以下なら、確定申告しなくてもよい)

No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|所得税|国税庁

 

注意する点としては、株の譲渡損失がある場合に、配当金を総合課税で申告してしまうと、譲渡損失と配当金の損益通算ができないことですね。

 

3. 外国税額控除

外国株に投資している場合、配当金に対して国外で源泉徴収された後、国内でも源泉徴収されます。(米国株の場合、アメリカで10%課税されます)

これは二重課税ということで、国外で取られた税金分を調整するために「外国税額控除」という制度があります。

国税額控除を受けるには、確定申告が必要です。

 

No.1240 外国税額控除|所得税|国税庁

 

国税額控除では、国外で取られた税金をそのまま返してくれるわけではなく、ある計算式によって返ってくる限度額が決められます。

計算式を見ると、所得税をあまり払っていない人は、全額返還されない場合もあります。

 

限度額を超える分は翌年に繰り越されますが、株を売却しない限り、翌年も限度額を超える税金を払う可能性が高いと思いますので、繰越はあまり意味がないかもしれません。

 

4. 国民健康保険

これは税金ではありませんが、私は税金みたいなものと思っています。

 

国民健康保険に加入している場合、特定口座(源泉徴収あり)での所得を確定申告するかどうかは、よく考えたほうがいいです。

 

というのも、国民健康保険料は前年の申告された所得で決まるからです。

したがって、特定口座(源泉徴収あり)での所得を、源泉分離課税で済まさず、敢えて確定申告した場合は、申告された所得が増え、その結果保険料が増えることになります。

 

国民健康保険料は、住んでいる場所によって違ってくるので、保険料の高い地域の場合、確定申告をしないほうが良いということもあり得ます。

 

ちなみに国民健康保険料は「課税所得」ではなく「所得」で決まるので、保険料を抑えるのはやや難しいです。

 

 

 

 

いろいろ書きましたが、結局は特定口座(源泉徴収あり)での所得を確定申告するかどうかは、返ってくる税金の額と、増える国民健康保険料のバランスで決めることになります。

おそらくこれが一番重要なポイントかと思います。

 

また、外国株に投資している場合、配当控除が使えなかったり、二重課税されたり、外国税額控除は確定申告しないと受けられなかったり、申告しても全額返ってこなかったりと、税金面では不利なことばかりですね…

儲けられるならやはり日本株で儲けたほうが効率はいいですね。儲けられるのなら…

 

長くなりましたので、実際に私が確定申告した内容は、別記事で紹介したいと思います。

 

それにしても日本の税金制度って複雑ですね…

知らないとどこまでも損してしまいそうです。

しかし、複雑だからこそ、やりようによっては得したり損したりする現象が起こるわけで、そこをうまく突いていくことが、資産形成の近道ではないでしょうか。