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主に米国株投資で配当金生活を目指しています。

高収益でも経営方針は対照的? フィリップモリスとキーエンス

個別株 日本株

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私も株を保有している、米フィリップモリス・インターナショナル(PM)は、世界的なたばこメーカーで、高収益・高配当銘柄として知られています。

また自社株買いもよく実施しており、積極的に株主還元を行う企業であることから、投資家からの人気も高いです。

 

一方、日本企業であるキーエンス(6861)は、計測機器等の製造販売を行っている会社で、日本を代表する超高収益企業として有名です。

2016年10月にはTOPIX Core30にも追加されました。

就活生からは激務高給と畏怖され、投資家からは非常に高い株価から敬遠されており、数ある企業の中でも異彩を放っています。(2017年1月21日に株式分割されましたが、それでも1株約42000円もします)

 

PMもキーエンスも非常に高収益企業であるのでが、財務データ見てみると両社が対照的で面白かったので、少し紹介してみたいと思います。

 

・PMとキーエンスの財務データ

両社の営業CFマージンの推移は以下のようになっています。

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両社とも営業CFマージンが約30%と非常に高いです。かなり効率よく利益を得ていると言えます。

 

次に両社の自己資本比率ROEの推移を示します。これが本当に両社で対照的です。

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まずPMのほうですが、自己資本比率は低く2010年にROEが100%を突破しています。さらに2012年からは自己資本比率がマイナス、つまり債務超過になっています。そのせいでROEも算出できません。(強いて言うなら、ROE無限大?)凄まじくレバレッジを効かせた経営です。

PMは債務超過でも、増配、自社株買いと株主還元に積極的です。超高収益だからできる芸当なのでしょう。

 

一方キーエンスは、自己資本比率はずっと90%超です。つまりほぼ無借金状態です。

自己資本比率は20~30%の企業が多い中、これはPMとは逆の方向で異常?な値です。

そのせいでROEは10~15%程度と、利益率の割には低い値です。ほぼ無借金、つまりレバレッジをほとんど効かせていない経営なので、ROEは低めに出ても仕方ないです。

キーエンスは自社工場を持たない「ファブレス企業」らしいので、設備投資の必要もなく、借金なんかしなくても会社を回せるのでしょうか・・・

 

最後に、両社の配当性向の推移を載せておきます。

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見ての通り全然違いますね・・・

キーエンスは自社株買いもしていないようです。そしてなにより、キーエンスWEBサイトのIR情報の少なさが、株主還元に消極的なのを象徴している気がします。

 

このように超高収益企業のPMとキーエンスですが、片や債務超過・積極的な株主還元、片や無借金・消極的な株主還元と、とても対照的な両社でした。

まあ、成熟企業のPMと成長企業のキーエンスを比べても仕方ないのかもしれませんが・・・

 

キーエンス株は買いか?

キーエンスは配当金をほとんど出しませんが、株価はきれいな右肩上がりです。まるで分配金再投資型の投資信託のようです。

しかし、現在予想PERは44倍程度と割高感が強いのと、そもそも株価が高すぎて、私のような末端個人投資家では手が出せません。1株約42,000円、売買単位100株だと最低でも約420万円必要です。

今後も株価が順調に上がっていけば良いですが、冷静に考えて普通の人は買わないほうが無難でしょうね・・・