The Full Investment

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主に米国株投資で配当金生活を目指しています。

長期的には円高か円安か

私は専門家でも何でもないので、為替の予想なんかしたところで大して意味もないのですが、少しだけ為替の話をしようと思います。

 

zuuonline.com

 

実は今は40年ぶりの「超円安」状態です。

 

下のグラフは、1973年~2016年までの円の実質実効レートと対ドル相場を表しています。

 

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出典:日本経済新聞社

 

実質実効レートは物価上昇率を考慮したレートなのですが、上のグラフを見ると円の実質的な価値は約40年前の1973年(1ドル=300円くらい)レベルにまで下落しています。

 

日本はずっとデフレでしたが、それにもかかわらず90年以降では対ドル相場はほとんど横ばいになっているので、デフレで物価が上昇しなかった分、円の実質的な価値が下落したということです。

 

2010年あたりの民主党政権時代では1ドル=80円くらいになり、かなり円高に振れたように感じましたが、このときの実効実質レートは過去40年の平均的な水準でした。

ということは、実はこれくらいの為替レートが「適切」であり、今の為替レートは円安に振れ過ぎていて「歪み」がある状態とも言えます。

 

購買力平価説によると、デフレで物価が上がらないなら通貨は高くなるはずです。

したがって、現在の歪みが解消されるには円高になるか、もしくはインフレになるしかありません。

 

ただ、日本のインフレ率が将来的に他国を上回る気配は残念ながら感じられないので(下図参照)、やっぱり長期的には円高になるんじゃないかなあという気がしています。

 

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出典:世界経済のネタ帳

 

もし今後日本がインフレになるとしたら、それは財政破綻して国債が暴落するという、もはや「まともな状態」ではなくなったときじゃないですかね…

 

外貨建て一時払い終身保険の中身

www.sankei.com

 

以前、毎月分配型投信のことを書きましたが、今銀行で売れ筋(?)なのは貯蓄型保険(特に外貨建て一時払い終身保険)らしいです。

 

tsubuinvestment.hatenablog.com

 

私は銀行に行くことがほとんどないのでよく知りませんが、以前私の母親が銀行に行ったときには、店員に「今は生命保険が熱いですよ!」みたいなことを言われて勧誘を受けたそうです。

何が「熱い」のかは知りませんが。

 

貯蓄型保険の中でも「外貨建て一時払い終身保険」は販売手数料が高く、銀行が売りたがっている商品です。

保険商品のためか販売手数料は非開示ですが、投資信託よりは高く設定されているようです。(3~5%程という情報も)

 

ちなみに、「一時払い終身保険」というのは生命保険の一種で、保険料を契約時に一括払いするものです。

解約しても保険料が戻ってくることから「貯蓄型保険」と呼ばれています。

また「外貨建て」の場合は、円以外の金利の高い通貨で運用することになります。

 

今回も実際の商品を例に、中身を見てみましょうか。

 

 

プレミアセレクトM2・終身(外貨建)

みずほ銀行が取り扱っている保険です。

引受保険会社は第一フロンティア生命です。

 

www.d-frontier-life.co.jp

 

この手の商品も、毎月分配型投信に負けず劣らず複雑な内容で、詳しく説明するときりがないのでざっくり説明します。

 

まず最初に一括で支払った保険料が「定額部分」と「変額部分」に分かれます。(下図)

「定額部分」と「変額部分」の割合は概ね8:2から9:1のようです。

 

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出典:第一フロンティア生命株式会社

 

定額部分は特に運用するわけでもなく、選択した通貨(米ドルか豪ドル)の金利分を積み立てて増やしていきます。

この部分は、第1保険期間満了時に最初の保険料全額を”外貨建て”で最低保証してくれます。

ただし第1保険期間は20年というかなりの年数ですがね。

 

変額部分は投資信託で運用されます。

投資先は株や債券などで、バランスファンドのそれとほぼ同じです。

ただ、先物を活用してレバレッジを掛けた運用をしており、保険という割にはリスクをとっているなという印象です。

 

保険期間中の費用は変額部分にしか掛かりませんが、年率2.55%とべらぼうに高いです。

また、保険期間満了前の途中解約で払い戻す場合は、最大で10%もの手数料が取られます。

さらに、開示はされていませんが、最初に販売手数料も取られているはずです。

 

販売手数料のせいでいきなり元本割れから始まり、さらに解約手数料も高額なので、途中解約は元本割れのリスクが非常に高いと言えます。

保険期間中に運悪く死亡した場合は、元本割れすることなく保険金が支払われます。ただし”外貨建て”ですので為替リスクがあります。

 

一応「保険」という部類の商品ですが、やっていることは外貨預金と投資信託を組み合わせて、そこに死亡保障をおまけでくっつけたような印象を受けます。

 

 

おわりに

まあさんざん言われていることですが、そもそも保険で貯蓄をするということ自体がおかしいわけです。

 

保険に入りたいなら保険単品で契約し、資産運用したいなら投資信託単品で買えばいいんですよ。

そのほうがコストもはるかに安くなります。

  

この「貯蓄型保険」というのは、「投資」という悪いイメージのものを「保険」という良いイメージのもので覆い隠すことで、なんとなく良いものだと思わせて顧客に売りつけているだけのように思えます。 

 

毎月分配型投資信託の中身

www.nikkei.com

 

今年の1~6月は「毎月分配型投資信託」で初の資金流出になったようです。

やっと毎月分配型投信の「高コスト」や「タコ配」といった悪名が知れ渡ってきたというところでしょうか。

 

 

「毎月分配型投信はダメだ」と認識している投資家は多いかと思いますが、実際にどういう運用をしているのか理解している人は少ないのではないでしょうか。

まあ、あれを完全に理解するのは難しいとは思いますが…

 

ということで今回は、毎月分配型投信の中身を実際の商品を例に紹介してみようと思います。

 

今回例としてと取り上げるのは「グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプル・プレミアム)」です。

運用会社はSBIアセットマネジメント株式会社です。

 

私が簡単に調べた限りでは、最高クラスに難解な運用をしている投信です。

正直言って、私も完全には理解できませんでした… 

しかし、なぜか証券会社の人気ランキングでは上位にランクインしています。

 

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプル・プレミアム)

毎月分配型によくある海外リートに投資する系のやつです。

とりあえずやっていることを箇条書きしますと、

 

①利回りの高い海外リートに投資(米ドル建て)

金利の高い通貨を選択し、選択通貨/米ドルの為替取引

③海外リートのコール・オプション売り

④選択通貨/円のコール・オプション売り

 

( ^ω^)・・・

 

なんかもう既に訳が分かりませんが、①はいいとして、②は米ドルに対して金利の高い通貨を選択し、選択通貨/米ドルの為替取引を行って2通貨間の金利差相当の収益を得るためのものです。

対象となる通貨は毎月選定されます。最近はブラジルレアルが選ばれているようです。

 

③④は「カバードコール戦略」と呼ばれるものです。

詳しい説明は省きますが、「コール・オプション」を売ることで「オプションプレミアム」を受け取る代わりに、一定以上のキャピタルゲインが得られなくなるやり方です。

要は、キャピタルゲインを放棄し、インカムゲインを上乗せしているわけです。

 

ちなみにこの投信の名前にある「トリプル・プレミアム」というのは、上記の②③④の3つのことのようです。

 

高利回りリートや高金利通貨といったハイリスクなものに投資してインカムゲインを稼ぐのに加えて、さらにカバードコール戦略によってキャピタルゲインを放棄してまでインカムゲインを上乗せするという、毎月の分配金を確保するためにこれでもかというほどにカリカリにチューニングされた投信と言えます。

 

そもそも、リートに投資しながら為替取引って具体的にどうやっているのかよく分からなかったのですが、目論見書を見たところ「担保付スワップ取引で実質的にリートETFに投資…」みたいなことが書いてあったので、「デリバティブ」を使っていろいろとやっているのでしょう。

これ以上調べてもよく分からないのでやめておきます。

 

この投信は分配利回りが約30%と異常な値になっていますが、これは元本を切り崩して分配金を支払っている、いわゆる「タコ配」です。

運用報告書を見ればすぐに分かりますが、運用で得られた収益を超える額の分配金を毎月払い続けています。

 

おわりに

毎月分配型投信の中身を紹介するということでしたが、この記事を書いている私も結局調べても完全には理解できませんでしたね…

 

ただ、複雑な運用が悪いというわけではないし、「インカムゲイン重視」や「毎月分配」というコンセプト自体も悪いとは思いません。

また、そういった運用でコストが高くなるのもまあ仕方ないでしょう

しかし、収益を超える分配金を支払い、赤字を垂れ流し続けるのはどうかと思いますね。

 

控えめに言って、投資信託としては下の下、クソのようなものですね(笑)

 

配当金 2017年7月

2017年7月の受取配当金です。

今月は下記の4銘柄から配当金(分配金)を受け取りました。

 

銘柄 配当金(税引き前) 配当金(税引き後)
iShares Core High Dividend ETFHDV $89.15 $80.15
COCA-COLA (KO) $354.46 $255.29
ALTRIA GROUP (MO) $189.10 $135.80
PHILIP MORRIS INTERNATIONAL (PM) $265.20 $211.15
合計 $897.91 $682.39

 

2017年累計配当金:¥640,363 (税引き後:¥484,360 )

※ドル→円への変換は、この記事を書いた時点での為替レートで計算しています。

 

前も言ってた気がしますが、もし税引き前の配当金をそのまま受け取れていたら、私はとっくに無職になっている気がします。

おそらく家賃の安い地方都市に移住して、ひっそりと暮らしているでしょう。

まあこんなタラレバの話はどうでもいいんですが…

 

将来の夢は相変わらず無職です。

いや、自宅警備員もいいな。

あと在宅アニメ品質管理者なんかもいいですね。

 

dic.nicovideo.jp

仕事は自分の能力の範囲内でやろう

会社で働いていると自分の能力以上の仕事をさせられることがよくあります。

そして会社側は、能力以上の仕事を振ることで「スキルが向上する」とか、はたまた「人間的に成長できる」などとわけの分からないことを言います。

 

そもそも、好きでもない仕事で能力以上のことをさせるなんて、その人からしたら苦痛でしかないのですよ。

こういう場合は大概、本人は「失敗したくない」、「怒られたくない」といったネガティブな動機でしか仕事ができないので、大したスキルも身につかないでしょう。

 

それに、能力以上のことをすれば当然仕事の効率は下がります。

仕事の効率が下がれば会社にとってはマイナスですし、本人もただ苦痛を味わうだけで誰も得しません。

 

 

ちなみに「能力以上の仕事」というのは、仕事の「量」だけでなく「内容」も含みます。

うつ病の原因は「業務過多による長時間労働」だとよく言われていますが、実際は「仕事に対して自分の能力が見合っていない」というのがよくある原因らしいです。(『心が折れる職場』 日本経済新聞出版社

上でも述べましたが、能力以上の仕事をやるときのストレスは計り知れません。

周りから「無能」だと思われることへの恐怖で押しつぶされてしまいます。

 

 

私が以前いた職場でも、うつ病になった同僚がいました。

彼は特に労働時間が長いというわけではありませんでした。どちらかというと周囲よりも早めに帰宅するような人でした。

当時はよく分かりませんでしたが、今思えば仕事に対して能力が見合ってなかったのでしょうね。

別にその同僚が無能だと言っているわけではありません。ただその仕事に向いていなかっただけです。

やっぱり向いていないことをするもんじゃないです。

 

 

仕事をするときは、自分の能力の範囲内でするのが効率がいいです。

余裕をもって仕事をこなせますし、その仕事においては「有能」でいられるので、ストレスも感じません。

やはり「適材適所」が理にかなっているでしょう。

この辺りは「ピーターの法則」からも分かります。

 

 

ちなみに私は、自分の限界にチャレンジして能力を伸ばすこと自体に否定的なわけではありません。

自分が好きなことに対しては、どんどん能力を伸ばしていけばよいと思います。

好きなことなら能力が伸びると楽しいですしね。

さらにそれでお金を稼ぐことができれば、とても幸せなことだと思います。

こういう人的資本の使い方をしたいものです…

 

「シーゲル流」投資の効果と難点

最近、ハイテクグロース株への投資が流行っており、さらに高配当ディフェンシブ株への投資が「劣った」手法と揶揄されたりと、いわゆる「シーゲル流」が下に見られている風潮があるような気がします。

 

そもそも「真のシーゲル流」とは、生涯にわたって株を買い続け、92歳で亡くなったときには10億円弱の株を保有していたロナルド・リード氏のようなスタイルを指すのであり、そのときの流行りの銘柄を買って手っ取り早く儲けようとするスタイルとは全く違うんですよね。

 

別に私もどちらが優れているもしくは劣っていると言いたいわけではなく、単に考え方やその人の好みのが違うだけなので、特に批判とかするつもりはないですが。

 

 

 

真のシーゲル流を体現したロナルド・リード氏を知らない人もいるかもしれないので、簡単に紹介しておこうと思います。

 

moneytoday.jp

 

ロナルド・リード氏はアメリカ・バーモンド州生まれで、仕事はガソリンスタンド店員やデパートの清掃員といった、どちらかと言うと低所得者層でした。

37歳(1959年)から株式投資を始め、92歳(2014年)で亡くなった後に、およそ800万ドル(10億円弱)の株式が発見されました。

投資スタイルは、一度買ったら売らない超長期投資だったらしいです。

 

ロナルド・リード氏は倹約家で質素な暮らしをしていたため、だれも彼を金持ちだとは思わなかったらしいです。

節約してひたすら株を買うだけで、ここまでの資産を気づき上げたロナルド・リード氏は、低所得者層の希望の星とも言えます。

 

 

ただ、10億円と言われてもピンとこないので、資産がどういうペースで増えていったのかを下記のツールでシミュレーションしてみました。

 

ja.calculatestuff.com

 

ロナルド・リード氏の情報が少ないので、いろいろと仮定を置きます。

 

運用期間は1959年から2014年まで55年間。

初期投資額は100万円。

毎月5万円を定期投資。

株式の平均名目リターン(インフレを考慮していない)である年率9%で運用。

 

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シミュレーションでは、2014年で資産が10億円をやや超えた結果になりました。

 

初期投資100万円で毎月5万円の投資って、決して不可能ではないと思うんですよ。

まあ年率9%運用できるのかは分かりませんが。

 

とにかく、給料の高い仕事に就かなくても金持ちになれるというのは、朗報なのではないでしょうか。

 

ただ、このシミュレーションで一つ気になることがあるんですよね。

それは、1982年時点(ロナルド・リード氏が60歳)での資産額がまだ約5600万円という…

残りの9億円以上は60歳以降で増えているんですよね。

 

さすがに資産の9割が60歳以降のものというのはどうなんでしょう。

複利の力がすごいのは分かりますが、さすがに効いてくるのがちょっと遅いよなとは思います。


まあロナルド・リード氏は37歳というやや遅めの年齢から投資を始めたというのもありますけどね。

その点、20代で投資を始められた私はもう少し有利なのかもしれません。


ただ私が投資を始められたのは完全にネットのおかげなので、ネットも普及していない時代で若くから株式投資を始めたロナルド・リード氏にはやはり敬意を払わずにはいられませんね。

 


バフェットも「ゆっくり金持ちになるのは簡単」と言ってましたが、「人生の終盤で金持ちになってどうするの?」と思う人もいるでしょう。

そういった人たちにはシーゲル流は向かないのかもしれませんね。

ただ短期で金持ちになれるのはほんの一握りだけですが…

  

石油業界の今後

ここ最近の原油価格の下落を受けて、各石油会社の株価も軒並み下落しています。

OPECの減産合意に関わらず、一向に原油価格が上がる気配がなく、エクソンモービルに投資している私も、「大丈夫かよこれ」と少し不安になります。

まあ原油というコモディティを扱っている以上、市況に左右されるのは仕方ないのですがね。

 

 

なかなか先の見えない石油業界ですが、長期的なエネルギー展望を知るための情報源の一つに「World Energy Outlook」というものがあります。

国際エネルギー機関(IEA)が毎年秋くらいに発行しており、2017年版は今年の11月発行のようです。

ただし有料です。値段も120ユーロとなかなかのお値段です。

 

「有料かよF〇ck」と思いましたが、ありがたいことに2016年版を日本語でまとめてくれた資料がありました。

http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/ondanka_platform/kokunaitoushi/pdf/007_06_00.pdf

 

World Energy Outlookでは2040年までのエネルギー展望を予測しているのですが、予測には3種類のシナリオを想定しています。

 

  1. 現⾏政策シナリオ(Current Policies Scenario):2016年半ばまでに実施されている政策のみに基づいたシナリオ
  2. 中⼼シナリオ(Central Scenario, New policies Scenario):導⼊済み及び導⼊予定の政策効果を⾒込んだシナリオ(各国の約束草案を反映)
  3. 2度シナリオ(450 Scenario):今世紀末の平均気温の上昇を2度未満に抑えるシナリオ

 

上から順に、現状維持、やや省エネ化、すごく省エネ化ということでしょうか。

2度シナリオは、かなり実現が難しいようですが。

 

シナリオ別の2040年におけるエネルギー需要の予想は以下のようになっています。

 

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出典:IEA 世界エネルギー展望(World Energy Outlook)2016より作成

 

どのシナリオも、エネルギー需要は長期的には増加するようです。

人口増加および経済発展のためでしょう。

ただ、2度シナリオではクリーンエネルギーの割合がかなり増えて、石油、石炭の需要は減少するようですね。

電気自動車が爆発的に普及すれば実現するかもしれませんが、中心シナリオあたりが現実的な気はしますね。

 

ちなみにエクソンモービルもエネルギー需要の予測を公開していました。

 

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出典:Smil, Energy Transitions (1800-1960), ExxonMobil 2017 The Outlook for Energy: A View to 2040

 

OilやCoalが増加しているあたり、エクソンモービルも中心シナリオ近い予想なのではないでしょうか。

 

また、輸送用機器向け燃料の需要予測もありましたので合わせて紹介しておきます。

 

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出典:ExxonMobil, 2017 The Outlook for Energy: A View to 2040

 

燃料の需要も長期では増加傾向のようです。 

燃料別では、ガソリンは緩やかに減少ですが、その代わりにディーゼル(軽油)が増加していくようです。

最近は日本でもディーゼル車をよく見かけますしね。

地域別では、アジアが大きく増えるようです。

 

 

最後に、石油需要と価格の予想を見ておきましょう。

 

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出典:IEA 世界エネルギー展望(World Energy Outlook)2016より作成

 

石油需要は、2度シナリオが実現すると長期的には減少します。

それ以外のシナリオでは増加。

価格も、2度シナリオでは現在よりも上がる見込みですが、需要の減少とともに長期的には下落傾向。

 

 

石油業界にとっては、2度シナリオはあまり好ましくないかもしれませんが、しかしこれが実現するってことはかなりのイノベーションが起きているはずなので、社会全体にとってはうれしいことだと思うんですよね。

それにこういう状況になれば、石油会社もクリーンエネルギー事業の割合を増やしたり、エネルギー需要に合わせて経営をコンパクトにしたりと、何かしら対策は打っていると思うので、そんなに悲観的でもないかなという感じです。

 

まあとりあえず長期的にはエネルギー需要は増加の見込みということが確認できたので、あまり悲観的にならず気長に待つとしましょう。

 

ただ石油業界というのは、つくづく政策に振り回される業界だなあと思いました…